森・木・材木 2025.01.01
日本の住まいには古くから杉が使われてきました。
杉は全国各地にありますが、イシモクのある静岡県で育った天竜杉は、
その美しさと機能性から、住宅の建材として高く評価されています。
杉はただの木材ではなく、私たちの暮らしをより快適にし、心と体に優しい効果を
もたらしてくれます。
杉の香りがもたらすリラックス効果
杉の香りには「フィトンチッド」と呼ばれる成分が含まれています。
フィトンチッドとは、樹木が自らを守るために放出する天然の成分で、抗菌・防虫作用を持つとされています。
この成分には、自律神経を整えたり、ストレスを和らげたりする効果があり、まるで森林浴をしているかのようなリラックス感をもたらしてくれます。
・ストレス軽減:奈良県立医科大学の研究によると、フィトンチッドの吸入により副交感神経が
活性化し、リラックス状態が促進されることが確認されています。
・睡眠の質向上:日本睡眠学会の報告では、杉の香りが睡眠の深さを向上させるとされています。
・集中力向上:九州大学の研究では、杉の香りを嗅ぐと脳のα波が増加し、
集中力が約15%向上することが示されています。
杉の香りに包まれた空間は、まるで森の中にいるような穏やかさを感じさせてくれますよ。
◦眠りの質を上げる杉の香り
杉の手触りと温かみが生む快適空間
無垢の杉材は、触れると優しい温もりを感じます。
木肌が柔らかく、足触りや手触りが良いため、フローリングや家具に取り入れることで心地よい住環境をつくることができます。
・足元の冷えを軽減:木材の熱伝導率はコンクリートの約1/10。
冬でも冷たさを感じにくくなります。
・転倒時の衝撃を吸収:適度な弾力があり、スポーツ施設の床材にも使用されています。
・心理的な安心感:木材の使用がストレスを約20%軽減するという研究もあります。
無垢材ならではの温かみが、暮らしやすさを提供してくれます。

杉の持つその他の優れた効果
杉はその心地よさだけでなく、さまざまな機能を備えています。
・抗菌・防虫作用:九州大学の研究によると、杉の抽出成分が一部の細菌の増殖を80%抑制する
ことが確認されています。
防虫効果があり、シロアリ被害のリスクを軽減します。
・湿度調整機能:杉は1㎡あたり約20gの水分を吸収・放出し、室内の湿度を適切に保ちます。
湿度を調整することで、カビの発生を抑える効果があります。
・アレルギー抑制効果:杉のフローリングはカーペットに比べてハウスダストの発生を約30%抑
制します。
化学物質を含まないため、シックハウス症候群の予防にも役立ちます。
・防音効果:杉は音を吸収しやすく、騒音を約40%軽減します。
室内の音の響きを和らげ、快適な音環境をつくります。
・空気浄化作用:のどや気管、肺などに影響を及ぼす二酸化窒素などの空気中有害成分を、
吸着します。
このように、杉は私たちの健康を守りながら、快適な空間をつくる助けをしてくれます。
◦杉の空気浄化能力は?

杉の魅力は、実際に触れてみることでより実感できます。
家づくりの際に取り入れたり、杉の家具を選んだりすることで、自然の力を暮らしに取り入れることができますよ。







