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森・木・材木 2023.02.27

杉の空気浄化能力は?

イシモクの家づくりには欠かせない杉。
少しでも杉のことを知ってもらえればと思います。
ブログでちょこちょこ、杉の良さについて紹介していきます。

今回は、杉の空気浄化能力についてです。




杉について

杉は、ヒノキ科スギ属、学名を「Cryptomeria Japonica(クリプトメリア ジャポニカ)」といい、日本の固有種です。
日本書紀で杉は、船を作るのに使われたと書かれており、また弥生時代には板材として農業土木用に使われていました。
現在では量は少なくなってはいるものの、家を建てる際、家具などにに使用されています。

杉は、昔から日本人の生活には欠かせない樹木です。


東大寺正倉院の宝物は1300年経っても鮮やかなまま

奈良にある東大寺正倉院は、光明皇后が夫聖武天皇の遺愛の品を大仏に奉献した、西暦 756 年頃に建てられたと考えられています。

多くの宝物が収められているのですが、繊細な細工や染織も、鮮やかな色と形を失わず残っています。
ヒノキで作られた校倉づくりの正倉院、宝物を保管する杉で作られた唐櫃の保管保存機能が優れてていたからこそ、
1300年物間、宝物をいい状態で残すことができているんです。




優秀な保管保存機能のひみつは?

ヒノキは腐朽しにくく耐久性、緻密弾力性、風雨にも強い樹種。
これらヒノキの力もあって、宝物は状態で保存できていたと考えられてきました。

しかし調査の結果、杉の唐櫃の内部の温度や湿度が一定に保たれていて、
さらにオゾンや二酸化窒素など宝物を劣化させるような物質を吸着する機能のために、
長く保存することができたとわかりました。


のどや気管、肺などに影響を及ぼす二酸化窒素(NO2)を減らす

大阪府環境情報センター所報 第24号(2004)「スギ材表面における二酸化窒素の浄化評価関数 」によると、

六畳の室内の天井に杉板を内装した場合6時間、
また6面全部を内装した場合は1時間で、ほぼ室内のNO2が浄化されることがわかりました。
※初期NO2濃度を1000とした場合



他の樹種についても調べたところ、NO2浄化量は圧倒的に杉が一番能力があることがわかりました。


のどや気管、肺などに影響を及ぼす二酸化窒素など、空気中有害成分の吸着してくれる杉の空気浄化能力、すごいですね。

イシモクのモデルハウス「イシモク体験館」では杉を使用しています。
杉の空気浄化能力を体感してみたい方は、ぜひ、いしもく体験館へ遊びに来てくださいね。