藤枝市Y様邸

藤枝市

土壁と格子の町屋: 近隣の火災により既存建物が焼失してしまったため、急遽依頼を受け始まりました。
火事の焦げくささや瓦の落下の危険の中、慌しく設計打ち合わせを行いました。
　
敷地は旧道に程近く、うなぎの寝床敷地。
既存の建物は焼失してないのですが、なんとか持ち出した言われた図面を見たり、お施主様に話を伺い、
既存の住宅は電気をつけなければ生活を出来ないほど暗いのが、ありありと伝わってきました。
　　

コンセプトは外部と内部をつなぐ土間、格子からなる空間の連続性、外から中の気配がうかがえたり、
外部の開放感を得ることです。

DATA

うなぎの寝床

この敷地はうなぎの寝床になっています。
広さは十分とはいえませんが、玄関に土間を設けました。
土間はあると何かと便利。ご近所さんたちとの井戸端会議に花が咲くかもしれません。
庭を眺める和風モダンの和室

障子を開けると庭を望めます。
天井は昨今では合板ですが、木の持っている吸湿作用を期待し、無垢の杉小幅板を張りました。
天井を杉板にすることと梁を出していることにより、通常出来てしまう建具の上の小壁をなくしたり、空間の構成をシンプルにまとめました。
清潔感と暖かさを共存

水周りはとかく建物の中心に位置しやすく、暗く冷たくなりがちです。ＷＣ・洗面などは白と木の色を調和させながら、木の分量を調整することにより、清潔感と暖かさを共存させます。
土壁と大収納のあるキッチン

キッチンは空間を区切らず、カウンターを設けるだけにし、そのカウンターに収納を設けることにより、すっきりしていて、かつ大きい収納を実現しました。