カテゴリなし 2017.06.12
こんにちは。
梅雨入なんのその、今日も青空と太陽が眩しいですね!
さて、なぞなぞのようなタイトルです。
先日、社長ブログでも取り上げられていた、シロアリ被害のこちらの柱。
工場の脇に置いてあるのを発見してしまいました!
見れば見るほど見事にボロボロ...というか、スカスカです。
反対側もスカスカ...
本当に屋根が落ちてきたりしなくて良かったです。
自然界の食物連鎖においては重要な昆虫とされているシロアリですが、人間の住む木造住宅にとっては恐ろしい天敵となってしまうんですね。
快適かつ健康的に木の家に住み続けるためには、シロアリ対策は必須です。
昨今、需要の拡大している外材はシロアリの食害を受けやすいという特徴があります。
ですがこれら外材は、シロアリの生息もなく、空気の乾燥した寒い地方で育っており、対腐朽・対蟻性能をあまり持ち合わせておりません。
外材の中には腐食に強い樹種もあるものの、日本の風土では腐りやすく、結果シロアリにも弱くなってしまいます。
とりわけ欧州の木材(トウヒやモミなどのホワイトウッド等)はとても腐り易く、シロアリにも弱いのでその傾向が顕著に見られます。
シロアリを防ぐ最も簡単な方法は薬剤を使用することですが、この薬剤には人体に有害な物質が含まれている場合もあり、人の健康に害を及ぼすこともあります。
一方、国産材は身体に害のある薬剤を使用しなくても、シロアリに強いという特徴があります。
国産材は、日本の気候風土の中で育ったために、建材としても日本の風土にあっているんですね。
とりわけ無垢材には、湿気を調節する機能があること、木を腐らせる原因となる「腐朽菌」に強いということから、腐食しにくいという利点があります。
しかし、集成材に比べて高い木材加工技術や、施工の技術が必要となります。
石川木材の大工は、木のクセや個性を見極めて、適材適所に配置するように木を選んでいきます。
そしてその匠の技で、1本1本のこぎりや鉋やノミを使い加工していくので、「継手」など、プレカット(機械加工)ではマネできない、複雑な加工を可能にしています。
さて、ここでなぞなぞの答えです。
木を壁で囲むと?
日当たりが悪くなって育ちが悪くなります。
そうすると、うまく伸びることができずに困る。
答えは「困る」です!
この柱が外材だったのかは分かりませんが、どの木材で建築するのかというのは、家を建てる家でとても大切なポイントの一つです。
それぞれの違いを確認し、こういった耐久性や加工性の違いなども把握した上で、納得のいく選択をていきたいですね!
そんな木材の「困らないようにする」ためのエピソードでした。