森・木・材木 2025.07.08
「無垢の木って素敵だけど、お手入れが大変そう…」そんなふうに思っていませんか?
実は、無垢材のお手入れはとってもシンプル。
コツさえつかめば、手をかけすぎなくても、美しさと心地よさはちゃんと保てます。
今回は、掃除機をかけてもいいの?水拭きはOK?といった疑問を解決できる、木と上手に付き合う暮らしのヒントをご紹介します。

毎日の掃除はどうする?
はい、大丈夫です。
ただしヘッドのブラシ部分に金属や固い樹脂が使われていないものを選ぶと安心です。
もしくはヘッドを浮かせて使う、毛足のやわらかいものに替えるなど、表面を傷つけない工夫をするとより安心です。
乾いたシートや、マイクロファイバークロスのワイパーも便利です。
ウェットシートは使われている洗剤によってシミになることがあるため、使用は控えた方がいいかと思います。
ほこりや髪の毛、花粉などをやさしくキャッチでき、木の表面を傷めません。
基本的には、固く絞った布での水拭きならOKです。
ポイントは「びしょびしょにしないこと」。
無垢の木は水分を吸いやすいので、水分が残らないようにするのがコツです。
汚れが気になるとき:
→ 固く絞った雑巾で軽く拭く
そのあとすぐに:
→ 乾いた布でサッと拭きあげる
窓を開けて風通しを良くして床を乾かすようにしましょう
※アルコール除菌シートや強い洗剤の使用は避けましょう。表面が傷んだり、乾燥しすぎて木がひび割れることもあります。
気になる「キズ」や「へこみ」は?
無垢材の魅力のひとつは、ある程度のキズやへこみなら“リカバリーできる”ことです。
へこみ部分に水を垂らす(または濡らしたティッシュをのせる)
上から布をかぶせて、アイロンを数秒あてる
木が水分を含んで、繊維が膨らみ、ふっくら戻ります
※深い傷や削れには向きませんが、小さなへこみにはこの方法が効果的です。
ワックスやオイルは必要?
必須ではありませんが、年に1〜2回程度のオイル塗布で、木の風合いがより長持ちします。
おすすめは自然素材の植物オイル(蜜ろうなどを主成分としたもの)。
塗ることで木の乾燥を防ぎ、手触りもすべすべに。
自然なツヤも生まれて、見た目の美しさもアップします。

無垢の木は、暮らしの中で少しずつ表情が変わっていきます。
日焼けや小さなキズ、濃淡のある色の変化も、家族と過ごした時間のあかし。
あまり神経質にならず、「手をかけすぎず、でも大切にする」
そんな距離感で付き合っていくのが、木の家とのちょうどいい関係です。
まとめ:木のお手入れはこんなに簡単!
掃除機OK(ヘッドはやさしく)
水拭きもOK(固く絞って)
へこみはアイロンでふっくら復活
ワックス・オイルは年1〜2回で十分
木は、手をかけすぎなくていいが、乾燥が大切
暮らしの中で、木がなじんで、家族とともに育っていきます。
「木のお手入れって実は簡単」
気軽に無垢の木と暮らしてみましょう。