スギの香りにはリラックス効果があることはよく知られていますが、
最近の研究で、それだけじゃない驚きの可能性が見えてきました。
杉の香りに含まれる
成分「フェルギノール」が、
アルツハイマー病の予防や治療に役立つかもしれないのです。

アルツハイマー病とスギの香り成分の関係
アルツハイマー病は、脳内で「アミロイドβ」というタンパク質が蓄積し、
神経細胞にダメージを与えてしまうことが原因のひとつと考えられています。
スギの香り成分「フェルギノール」には強力な抗酸化作用があり、
このアミロイドβによる酸化ストレスを抑える働きがあることが研究で示唆されています。
実際に、アルツハイマー病の発症メカニズムを再現した遺伝子組み換え線虫を使った実験をしたところ、
フェルギノールがアミロイドβの影響を抑制する効果が見られました。

研究でわかったこと
研究では、アルツハイマー病の症状を持つ遺伝子組み換え線虫を使って、
フェルギノールの効果を調べました。
その結果、スギの香り成分を与えた線虫ではアミロイドβの蓄積が減り、
神経細胞のダメージが少なくなることが確認されたのです。
つまり、
フェルギノールがアルツハイマー病の進行を抑える可能性がある
ということなのです!

人間の脳への効果は今後の課題
とはいえ、今のところこの効果が確認されているのは線虫での実験。
人間の脳にどんな影響を与えるのかは、これからの研究次第です。
でも、もしフェルギノールが人間にも同じように働くことが証明されれば、
新しいアルツハイマー病の予防・治療法につながるかもしれません。
スギの香りが、単なる癒しだけでなく、脳の健康にも役立つかもしれないなんて、
ちょっとワクワクします。
まだ研究段階ではありますが、これからの進展に期待したいですね!
まとめ
- スギの香り成分「フェルギノール」は強力な抗酸化作用を持ち、
アミロイドβによる酸化ストレスを抑制する可能性がある。 - アルツハイマー病の遺伝子組み換え線虫を使った実験で、
フェルギノールがアルツハイマー病の抑制に有効であることが確認された。 - 今後の研究で、人間の脳への効果を検証し、臨床研究への進展が期待される。