2025年から、
省エネ住宅が義務化されることが発表されました(予定)。
これにより、新築の戸建てや集合住宅は、省エネ基準に適合することが求められるようになります。
この義務化によって、家庭でのエネルギー消費やCO2排出の削減が期待され、さらに省エネ技術が広まり、私たちの省エネ意識も高まることが期待されています。
省エネ性能を向上させるためには、断熱性能をしっかり高めることが大切です。
外壁や屋根、基礎部分の断熱が特に重要で、高性能な断熱材を使って、丁寧に施工することが求められます。
難しく聞こえるかもしれませんが、
ポイントは「断熱」「日射遮蔽」「気密」の3つです。
今回は、その中でも
「日射遮蔽」について、詳しく見ていきましょう。
【日射遮蔽の目的】日射遮蔽の目的は、夏の強い日差しを防いで室内の温度上昇を抑えることです。
これにより、エアコンの使用を減らして電力の消費を抑えるだけでなく、快適な室内環境を保つことができます。
【日射遮蔽の方法】
1.庇(ひさし)の活用
南向きの窓に庇を設置すると、夏の高い位置からの日差しを効果的に遮 ることができます。
冬には太陽が低くなるため、暖かい日光をしっかり取り入れられるのがメリットです。
庇の大きさや角度は、その地域に合わせて最適な設計が必要です。
2. ルーバーやシャッター ルーバーやシャッターを窓の外に取り付けることで、日差しを調整しながら遮ることができます。
風通しを維持しつつ、直射日光を防ぐことができ、快適さを損なわずに省エネ効果を高められます。
3. 窓ガラスの工夫 Low-Eガラスを使うと、熱を反射して夏の暑さをカットしつつ、室内は明るく保つことができます。
これにより、冷房の使用を減らしてエネルギー効率を高めることができます。
4.外付けブラインドやカーテン 建物の外側にブラインドやシェードを設置すると、室内の温度上昇をしっかり防ぐことができます。
室内側のカーテンやブラインドと組み合わせると、より効果的に日差しをコントロールできます。
5.植栽による自然な遮光 植栽を使って自然の日よけを作る方法もおすすめです。
例えば、落葉樹を植えると、夏は葉が茂って日差しを遮り、冬には葉が落ちて日光を取り入れることができ、季節に応じた効果を発揮します。

庇やルーバー、Low-Eガラス、植栽など、さまざまな方法で日射をうまくコントロールすることで、快適な住まいを実現しながら省エネも達成できます。
どれも日常生活に取り入れやすい工夫ですので、ぜひ参考にしてみてください!
省エネ住宅義務化については▽国土交通省 建築物省エネ法のページ:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shoenehou.html
国土交通省マンガ:https://www.mlit.go.jp/common/001582580.pdf
国土交通省 家選びの基準変わります:https://www.mlit.go.jp/shoene-jutaku/