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家づくりのこと 2024.09.18

2025年から省エネ住宅義務化、「日光遮蔽」の話

2025年から、省エネ住宅が義務化されることが発表されました(予定)。
これにより、新築の戸建てや集合住宅は、省エネ基準に適合することが求められるようになります。

この義務化によって、家庭でのエネルギー消費やCO2排出の削減が期待され、さらに省エネ技術が広まり、私たちの省エネ意識も高まることが期待されています。

省エネ性能を向上させるためには、断熱性能をしっかり高めることが大切です。
外壁や屋根、基礎部分の断熱が特に重要で、高性能な断熱材を使って、丁寧に施工することが求められます。

難しく聞こえるかもしれませんが、ポイントは「断熱」「日射遮蔽」「気密」の3つです。

今回は、その中でも「日射遮蔽」について、詳しく見ていきましょう。




【日射遮蔽の目的】

日射遮蔽の目的は、夏の強い日差しを防いで室内の温度上昇を抑えることです。
これにより、エアコンの使用を減らして電力の消費を抑えるだけでなく、快適な室内環境を保つことができます。



【日射遮蔽の方法】



1.庇(ひさし)の活用

  南向きの窓に庇を設置すると、夏の高い位置からの日差しを効果的に遮  ることができます。
 冬には太陽が低くなるため、暖かい日光をしっかり取り入れられるのがメリットです。
 庇の大きさや角度は、その地域に合わせて最適な設計が必要です。

2. ルーバーやシャッター

 ルーバーやシャッターを窓の外に取り付けることで、日差しを調整しながら遮ることができます。
 風通しを維持しつつ、直射日光を防ぐことができ、快適さを損なわずに省エネ効果を高められます。



3. 窓ガラスの工夫

 Low-Eガラスを使うと、熱を反射して夏の暑さをカットしつつ、室内は明るく保つことができます。
 これにより、冷房の使用を減らしてエネルギー効率を高めることができます。

4.外付けブラインドやカーテン

 建物の外側にブラインドやシェードを設置すると、室内の温度上昇をしっかり防ぐことができます。
 室内側のカーテンやブラインドと組み合わせると、より効果的に日差しをコントロールできます。



5.植栽による自然な遮光

 植栽を使って自然の日よけを作る方法もおすすめです。
 例えば、落葉樹を植えると、夏は葉が茂って日差しを遮り、冬には葉が落ちて日光を取り入れることができ、季節に応じた効果を発揮します。



庇やルーバー、Low-Eガラス、植栽など、さまざまな方法で日射をうまくコントロールすることで、快適な住まいを実現しながら省エネも達成できます。
どれも日常生活に取り入れやすい工夫ですので、ぜひ参考にしてみてください!

省エネ住宅義務化については▽
国土交通省 建築物省エネ法のページ:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shoenehou.html
国土交通省マンガ:https://www.mlit.go.jp/common/001582580.pdf
国土交通省 家選びの基準変わります:https://www.mlit.go.jp/shoene-jutaku/