「無垢材、床板は動く」
なんのこっちゃ、ですね。
もちろん実際に歩き出すわけはなく、
「冬にはいたと板の間に少しすき間ができ、夏になるとすき間がなくなる」など、
木材が収縮することを”動く”と言うことがあります。
ではなぜ床材が動くのかというと、
無垢材は、周囲の温度や湿度に合わせて、空気中の水分を吸放出しているため、
含水率が上下することで、木が収縮するから、なのです。
木の収縮のしやすさ(収縮率)は、樹種によって異なります。
家づくりによく使われている
樹種の収縮率は以下の通り。
「世界の有用木材300種」農林省林業試験場木材編
公益社団法人 日本木材加工技術協会 1975:出典
※収縮率(数字)が小さいほど、動きが少ない※柾目:木を中心を通って縦断したときの面にみられる、樹心に平行してまっすぐな木目(もくめ)。板目:板の木目が、平行に通らず、山形や不規則な波形をしているもの。
床板に使用する樹種として、オーク、ウォールナットやチークが人気ですが、
他と比べると少し動きやすいようです。
「すき間に誇りがたまって、掃除が大変」と聞くこともありますが、
温度や湿度によっておきる自然な現象であり、調湿効果がある証拠です。
隙間にゴミがたまったら、つまようじなど道具で掃除してみてくださいね。
ちなみに、すき間用のブラシも販売されていますよ。
無垢材の床板は、確かに動きます。
事前にそれら木材の性質を知っていれば、それも木の個性と納得して使うことができるのではないでしょうか。
「どの程度すき間があくのか、気になる~!」という方は、
ぜひ、冬の間にイシモク体験館、または見学会※等へお越しくださいませ。
※2月に新築完成見学会を開催予定。