一本の細いわりばしがあるとします。
引っ張ったり。思いっきり押しつぶしてみてください。
どうなりましたか?
あんなに細い木でもちぎれず押しつぶすこともできなかったのではないでしょうか。
もしちぎれたらすごい!!あなたは怪力の持ち主。
この木の強さの秘密は『繊維』にあります。
木の繊維には方向があり、軸方向への力には強いのです。
ただし横からチョップをすれば、繊維の方向に対して直角に力がかかるので折れてしまいます。
木の家の柱も同じこと。
柱は上からの加重にとっても強いです。
横からの力も、割り箸じゃ困りますが、柱が太ければ問題じゃありません。
断面寸法12cm角、長さ1Mのヒノキを立たせ、上から機械で力を加える実験では、40~50トンの力に耐えられ、
3Mの材でも14~16トン、車に置き換えると乗用車15台分もの加重に耐えられることが分かりました。
では、繊維を横向きに置いた時の加重にはどうなの?
幅12cm梁背24cmの梁は8トン、耐えることがわかりました。
木造の家は、鉄筋コンクリート造などに比べると弱いというイメージがある方も
いらっしゃるかもしれませんが、実は決して弱くないんですよ。