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good life

森・木・材木 2024.05.20

木目と「1/fゆらぎ」

普段何気なく、木でできたものは、温かみがある。癒される気がする。
と、感じたことはありませんか?
 
実際、木の調湿効果や、香りによる居心地の良さや癒し効果はありますが、今回は木目についてのお話です。



木目、いわゆる樹木の年輪の間隔は「1/fゆらぎ」といわれています。
 
 
 
「1/fゆらぎ」という言葉を聞いたことはありますか?
あまり耳慣れない言葉ですが、

この「1/fゆらぎ」とは、『規則正しさ』と『不規則さ』がちょうどよいバランスで調和したもののことをいいます。
このゆらぎは、自然界によって生み出されたリズムで、この不安定さが人に心地よさを与える効果があるといわれています。
 
 
年輪や木目は、等間隔のように見えて、微妙なズレがあります。
この"ゆらぎ"が視覚を通して人の感覚を心地よく刺激するのです。

「1⁄fのゆらぎ」に接すると、人は安堵感を覚え、脳波にはリラックスしていることを示す「アルファ波」が現れます。
木に囲まれた空間は、まさに心から癒される場所なのです。

このほかに、「1/fゆらぎ」を持つものには、
小川のせせらぎやろうそくの炎、木漏れ日、電車の揺れなどがあります。
また、赤ちゃんがお母さんに抱っこされると、いつの間にか寝てしまうのは、人間の心拍の音が「1/fゆらぎ」であるため、ともいわれています。


 
木目の模様も木が安らぐと言われる原因のひとつといえるわけです。
単なる木目にもこんな効果があるとは、木は本当に奥が深いですね。