藤枝市の瀬戸川からほど近い、住宅地に立つE様邸。
時々、事務所に薪ストーブ用の薪を取りにみえていたので、お会いしたことはありましたが、
家造りの話、暮らし方についてうかがうのは初めてでした。
どんなお話が聞けるのか、わくわくしながら訪問してきました。
『家づくりのはじまり』
「自然素材にこだわり、自然に暮らせる家を」と始まった家づくり。
もともと自然いっぱいの場所に暮らしてきたのかと思っていましたが、
実はE様ご夫婦、ともに都会の出身。
都会にいる時はわからなかったそうですが、
出て初めて、水のおいしさや空気のきれいさを知り、
「自然」に目覚めたのだそうです。
『風と光』
玄関を入ると吹き抜けになっており、天井が高く開放感たっぷり。
広い玄関土間の奥にはガレージへとつながる扉があり、
両側の扉を開けると気持ちの良い風が家の中を通り抜けます。
土間を隔ててお風呂、洗濯スペースなどの水まわり、
反対側がリビング、キッチンなどの居住スペースとなっています。
リビングにはカーテンではなく、1階から2階まで、木製の障子戸が使われており、
やわらかい光がリビング・ダイニング、そして2階まで入ってきます。
『フレキシブル&シンプルな間取り』
1階の居住スペースには、料理教室もできてしまいそうな広いキッチンがあります。
キッチン横には、ダイニング、そしてリビングがあり、
2階に上がる階段の途中には本棚コーナー。
2階は、書斎兼勉強スペースと寝室&子供部屋があります。
ドアや仕切りがほとんどないE様邸。
「(子どもたちが思春期、部屋が必要になったら)
吹き抜け部分に部屋を増築すればいい。」
そんな考えでフレキシブルでシンプルな間取りにしたそうです。
『一石二鳥?三鳥?の薪ストーブ』
玄関土間においてある、薪ストーブ。
広い吹き抜けのあるE様邸で暖を取るのには欠かせない存在だそうです。
「2階の手摺りに布団や洗濯物をかけておくとすぐ乾きます。
数年前から自分で味噌を仕込んでいるので、味噌用の大量の豆を煮たり、
ピザを作って食べたりしています。」
雨の日や梅雨の時期、主婦には大助かりですね。
『地球にやさしい暮らし』
薪ストーブは薪を燃やすため、地球境には良くないのでは?と思われがちですが、
薪を燃やすことは、ためていたCO2を外に排出するだけなので、プラスマイナスゼロ!
山の手入れをして、木材を有効利用するという面から考えれば、実はいいことがたくさんある、薪ストーブです。
「マンションに住んでいると、エレベーターはあるし、住んでいるだけで電気を使うんですよね。」
太陽光発電に雨水タンク、バクテリアの済む生ゴミコンポスト、
電気などに依存せず、バイオマスエネルギーを利用。
洗濯物の洗剤からシャンプーなどの日用品は、
人と環境に優しい、水を汚さないものを使う。
家も人も、服も食べ物も、自然&ナチュラルにこだわるE様の暮らし、
E様、素敵なお話ありがとうございました。