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お客様レポート

建前に見える伝統工法〜仕口〜
3本松の大きな梁のある家 藤枝市I様邸

先日行われた藤枝市I様邸の建前では、多くの伝統工法が見られました。

今回はその中の一つ「仕口(しぐち)」をご紹介いたします。

仕口とは...
構造物を構成する柱、梁(はり)、筋かいなどの部材が接合される箇所または方法の一種をいいます。
柱と梁、あるいは筋かいと柱や土台を継ぐ場合のように、異なる2つ以上の部材を、T字型などある角度をもって接合します。

I様邸の建前で見られた仕口

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このように仕口は家の構造のあらゆる部分で使用されます。

巧妙な木の面の取り合わせによって、昔からいろいろな仕口が形づくられ、
深い軒の出を支えたり、風や地震によって生じる力を巧みに吸収、分散させてきました。

 
仕口は、互いに交差する木材を継ぐ場合にも、
できるだけ強度を落とさずに引っ張りやねじれに耐えるよう工夫されて作られています。
高い技術をもった大工さんだからこそできる技です。

現在は、複雑な木組みを簡略化するかわりに、釘(くぎ)、ボルト、かすがいなどの金物によって
仕口を補強する工法が、一般的に用いられていますが、
建築舎では出来る限り金物を使わず、木本来の持つ特性を生かして、木でできた込み栓(こみせん)を打ち込み固定、補強しています。

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木の反った部分を金物で留めようとしても、隙間が縮まりませんが、伝統工法の長ほぞ込み栓さしという工法で込み栓を打つと、
木を引き寄せ、隙間がぴったりとなくなるため、地震にも強いと言われています。

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I様邸はまだまだ見所満載です♪

ではまた報告いたします。