森・木・材木 2025.07.03
今日はちょっと意外?「木のクイズ」です!
木材が腐りやすいのは、次のうちどれだと思いますか?
① 水の中に沈めたとき
② 土の上に置いたとき
③ 空気中に吊るしたとき
…正解は、② 土の上に置いたとき!
ちょっと意外ですよね?
水の中とか、湿気の多い空気中のほうが腐りそうに思いませんか?
実は、木が腐るには「腐朽菌(ふきゅうきん)」という菌の働きが必要なんです。
この菌が元気に育つには、次の4つが必要。
木材という栄養
酸素
適度な温度
ほどよい水分
つまり、この4つがそろってしまう環境だと、木は腐りやすくなるんですね。
※けん木れん「楽しい木材クイズ」参照
土の上に木を置くと、
✔ 土から水分がしっかり供給されて、
✔ 空気中の酸素もあって、
✔ 木そのものが栄養で…と、まさに「菌にとっての理想の食卓」状態に!
じゃあ腐らせないためには?
答えはかんたん!木をしっかり乾燥させることです。
木の中の水分を20%以下まで落とすと、腐朽菌は活動できなくなります。
乾燥方法にはふたつあります。
天然乾燥:自然の風や太陽でじっくり ※イシモクでは天然乾燥材を使用
人工乾燥:専用の乾燥機で短時間でしっかり
私たちが木の家に使う木材は、こうしてちゃんと乾燥させた“長持ちする木”なんです。
乾燥した木には、いいところがいっぱい!
湿気を吸ったり吐いたりしてくれるから、室内の空気が快適。
冬は足元がヒヤッとしない。
香りに癒される。木の香り、いいですよね。
そして、ちゃんと乾かせば腐りにくい!
木は“きちんと手をかければ、とても頼れる素材”です。
コンクリートや鉄のように腐らないわけではない、でも木はちょっと手をかけることで、住む人の暮らしにちゃんと応えてくれます。
乾燥した木は「呼吸する素材」。
家の中の空気を整えて、毎日を少しだけ気持ちよくしてくれます。