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家づくりのこと 2024.09.02

早めに知っておきたい!省エネ住宅義務化が始まります

省エネ住宅の義務化とは、
家を建てる際に省エネルギー基準を守ることが法律で決められる制度のことです。
地球温暖化対策やエネルギー資源を大切にするために、多くの国で導入されています。

日本では、2025年から新築の住宅に対して、省エネ性能の基準をクリアすることが義務化される予定です。
これには、家の断熱性能を高めたり、エネルギーを節約できる設備を取り入れることが求められます。

具体的には、以下のような基準が含まれています。

  • 断熱性能の強化:外壁や窓、屋根の断熱をしっかりすることで、冷暖房に使うエネルギーを減らします。
  • 気密性の確保:隙間風を防ぎ、空調が効率よく働くように家の気密性を高めます。
  • 省エネ設備の導入:高効率な冷暖房機器や給湯器、LED照明などを使ってエネルギー消費を抑えます。

こうすることで、光熱費の削減や地球環境への負担を軽くすることが期待されています。

では、家づくりでどんなことに気を付けたらいいのか、ポイントを見ていきましょう。






1. 断熱・気密性能の向上


省エネ住宅では、家の断熱や気密性能がとても重要です。
以下の点に注意して、基準を満たすだけでなく、快適さも考えましょう。

  • 断熱材の選び方:壁や屋根、床には高性能な断熱材を使って、家の中の温度が快適に保たれるようにします。             地域の気候に合った断熱材を選ぶことが大事です。
  • 窓の断熱性:断熱性能の高い窓を選ぶと、熱が出入りしにくくなります。複層ガラスや断熱サッシが効果的です。
  • 気密性の向上:気密性が低いと冷暖房の効率が落ちてしまうので、隙間風をしっかり防ぐ施工が大切です。


 

2. パッシブデザインの採用


パッシブデザインとは、太陽の光や風など自然の力を使って家を快適に保つ設計のことです。
エネルギー効率をさらに高めるために、次の点を取り入れてみましょう。

  • 南向きの窓配置:冬は日光で部屋を暖め、夏は庇(ひさし)で日差しを遮るなど、自然の力で温度調整ができるように設計します。
  • 風通しを考えた窓の配置:窓の位置を工夫して風通しをよくすることで、エアコンに頼らずに涼しさを取り入れられます。

 

3. 省エネ設備の選定


家の設備にも気を配ると、省エネ効果がさらに高まります。

  • 高効率な冷暖房機器:省エネ性能の高いエアコンやヒートポンプを選びましょう。
  • LED照明:電気代を抑えられるので、LED照明がおすすめです。
  • エコキュートや太陽光発電:省エネ効果をさらに高めるために、給湯システムや太陽光発電の導入も検討してみましょう。


4. 将来のメンテナンスを考慮した設計


省エネ住宅でも、長く快適に住むためにはメンテナンスが必要です。
設備や断熱材が劣化しないように、定期的な点検や交換がしやすいように計画しておきましょう。
設備の配置や、交換しやすいデザインも大切です。

 

5. 住まい方の意識を高める


省エネ住宅は、家の設計や設備だけでなく、暮らし方でも効果が変わってきます。住む人がエネルギーの使い方を意識することで、より省エネ効果が発揮されます。


省エネ住宅義務化の家づくりでは、基準を満たすだけでなく、デザインや設備、メンテナンスのしやすさ、そして住む人の意識まで考えた計画が大切です。
家づくりの全体を見据えて、より快適で省エネな住まいを目指してみてください。



省エネ住宅義務化については▽
国土交通省 建築物省エネ法のページ:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shoenehou.html
国土交通省マンガ:https://www.mlit.go.jp/common/001582580.pdf
国土交通省 家選びの基準変わります:https://www.mlit.go.jp/shoene-jutaku/