木には広葉樹と針葉樹がありますよね。
杉などに代表される、先がとがり細い葉の針葉樹と、
身近な所だと、桜などに代表される、扁平な形の葉の広葉樹。
針葉樹と広葉樹は、一般に知られているように葉の形から見分けられます。
幹は、針葉樹はまっすぐ伸びているのに対し、
広葉樹は太くて曲がっていることが多く、さらに枝分かれしているのが特徴です。
違いは一目瞭然。
じゃあ中はどうなっているのでしょうか?
実は細胞の組織が違うんです。
広葉樹は木を支える組織とパイプの役が分かれています。
針葉樹はストローを重ねたような管を主にしていて、これが木を支える役割と水を運ぶパイプ役を兼ねているのです。
また、成長の速さの違いがその材の柔らかさなどにも違いが現れます。
広葉樹は、成長が早いほど硬くて重い
針葉樹は、柔らかくそして軽い
住宅の資材 一般的には、柱や梁などの構造材には針葉樹のスギやヒノキが多く使われますが、古い民家や神社、仏閣では広葉樹のケヤキなども見られます。
一方広葉樹は敷居、框(かまち)、床柱、フローリングなどの床材として多く使われています。
ちなみに、薪ストーブの燃料としては、広葉樹が使われることが多いですね。
広葉樹はじっくり燃焼で火持ちが良い、針葉樹はぱっとよく燃えるため、火をおこす際に使うのがおすすめです。