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good life

木育・自然と暮らし 2021.10.20

樹齢約300年の木 石斧でつくるふね

こんにちは。
樹齢約300年の杉、初めて見てきました。

長さ12メートルの丸太になっていましたが、もともとのサイズは、高さ46メートル、直径1.6メートル。
イシモクでは樹齢70年の木を製材していますが、300年ともなると迫力が違います。


△子どもたちは乗るのにも一苦労するほど



△1mほどの息子と杉の大木 


この樹木の皮をはぎ、白太の部分をとり、くり抜いて船を作っていくそうです。

これは、「地球上の全ての生き物が、楽しく仲良く面白く暮らせる、暮らし・ものづくりとは何か、子どもたちと共に考えつくりあげる」
全国のみんなと石おのでつくる船のプロジェクト

石斧のとりこになり、昔(といってもかなりの昔、縄文時代です)のものづくりに興味を持った縄文大工の雨宮さん。
国立科学博物館の3万年前の航海 徹底再現プロジェクトで、丸木舟の製作した方です。



今回体験させていただいたのは、樹皮を取り、白太を削る作業だったのですが、
使う道具は、石と木、貝など、全て自然のもの。
木でできたハンマーで、木でできたくさびを木に打ち込んだり、削った石と木でできた石斧で皮を削る。
せっかくだからちょっとやらせてもらおうかな、と参加したにもかかわらず、作業に夢中になりました。

余計なことは一切考えず、ただ皮をはぐ。
淡々と作業するのがとても気持ちが良かったです。



△ボコボコとしているのが石斧で叩いた跡




同じことを経験しても、感じること、考えることは人それぞれです。
「こんなに立派な木を切ってもいいの?」と感じた方も、
「このイベントで自然について、環境について興味や関心を持ってもらうために、切らせてもらったんだから良い使い方」と思う方も。

このプロジェクトは全国を回るそうですので、機会があればぜひ、雨宮さんの話を聞き、木をみて、船作りに参加して見てください。
何を感じるにせよ、きっといい体験になると思います。